仕事ができる人とできない人、成功者とそうでない人、両者の違いは一体何でしょうか?
その差の一つに、「やる気」をコントロール出来るかどうかがあると思います。
きっとそれは、人生の成功には欠かせない「技術」なのでしょう。
この記事では、やる気が出ない人の原因は何か?を突き止め、その解決方法と、さらにやる気スイッチの探し方まで紹介していきます。
やる気が出ない原因とは?
「今日はどうしてもやる気が出ない」きっと誰しもが、そう思ったことがあるかと思います。
連休明けに仕事に行く時、落ち込むことがあった時、恋人と喧嘩してしまった時、などなど。
でも、それから元気を出して、仕事をしたり、仲直りの電話をしたり、何かしら自分のやる気を取り戻して、生活してきたと思います。
人生を良くしたいと考えるとき、このやる気をコントロール出来るかどうかは、とても大きな差と言えます。
自分がどういうことで、やる気が出なくなる傾向があるのか、そしてその解決方法はなにかを確認するためにも、まずはやる気が出なくなる原因から解説していきましょう。
体の不快感があるとき
例えば、虫歯があって、ズキズキしていたらどうでしょうか?鼻が詰まって、息苦しかったらどうでしょうか?
いつもとは違う、体の不快感があると、私たちはそれが気になって集中できなくなります。
ちょっとした痛みでも、集中できなくなります。
やる気が出なくて、その原因はなにか?を考えるとき、体の不快感がどこかにないかをまずは自問自答してみましょう。
人間の体はとても繊細なので、普段とは異なることが起こると、やる気が出ない傾向があります。
自分自身の生活リズムを崩さないように、規則正しく作業することもやる気を削がないコツです。
考え事が多すぎるとき
体の不快感の他に、頭の中に考え事や悩み事があると、そちらに意識が取られてしまい、集中できなくなります。
例えば、仕事中に、親が大怪我をしてしまったとか、恋人に大きな病気が見つかったなど、気になる連絡が入ればどうでしょうか。
きっと、頭が混乱して、仕事どころではなくなるでしょう。
考えことや悩みの大きさは問いませんが、そんな考え事や悩みがあればあるほど、脳が決断することが多くなり、脳が疲れてしまうのです。
その結果、意思の力を消耗してしまい、やる気が出ないという状態になります。
社会との繋がりを感じないとき
私たち人間は、何かしら社会との関わりがないと、自分の存在の意味を見失いがちになります。
無意識に、世間の評価を気にしながら生きているのです。
ですので、その社会との繋がりがなくなったり、希薄になってしまうと、何のために自分は存在するのか、なんのために仕事をしているのかと、やる気がなくなってしまいます。
どうして誰も気にかけてくれないのに、頑張らないといけないの?という気持ちになる前に、自分が社会に与える影響を確認していくことが大切です。
目的がわからなくなったとき
先ほどの、社会との関わりが希薄になると、やる気が出ないということに似ているかもしれませんが、自分がやっている仕事であったり、取り組みであったり、自分が行っていることについて、何の意味があるのか、その目的を見失ってしまった時に、やる気が出なくなる傾向があります。
特に、会社という組織の中で生きている人は、自分がなんのためにその組織にいるのか、どういう意味があるのか、イメージできないとそういう状態に陥りやすくなります。
思った結果が出ないとき
これは、やる気が出ない、よくあるパターンかもしれませんが、自分がやったことに対して、思ったような結果が出ないとき、やる気がでないことがあります。
これは、失敗ということに対して、ネガティブな思考を持ってしまうと、どうしてもやる気が削がれるという傾向がついてしまいます。
発明王のトーマスエジソンの有名な言葉があります。
「私は失敗したことがない。うまくいかない方法を手に入れただけだ。」
うまくいくためには、うまくいかない、いわゆる失敗を繰り返すという過程がどうしてもつきものという思考を持つ必要があります。
行動に躊躇したとき
先のことを考えてしまうあまり、行動できないという経験はありませんか?
将来のことに対して、心配事が優先してしまうと、行動することに躊躇する意識が生まれてしまいます。
その原因は、自信がなかったり、責任を取りたくなかったり、得られる成果に魅力を感じない、などと、いろいろあると思いますが、どうして行動することに躊躇しているのか、その原因を突き止める必要があります。
そのためには、物事を客観的に見てみましょう。
そして、躊躇していたことが、自分だけのただの妄想だったと気づけば、ためらいの気持ちもなくなります。
やる気が出ない時の解決方法
自分がどうしてやる気が出ないのか、6つのパターンを解説しましたが、どのような原因が、一番多く当てはまることが多いでしょうか?
それがわかれば、あとは解決方法を実践するだけです。
解決するための5つの方法を紹介しますので、これもどれが自分に合っているのか、チェックしてみるといいでしょう。
睡眠を十分にとる
健康に毎日を過ごしている時と比べ、体に違和感を感じてしまうと、やる気は削がれてしまいます。
健康な体を維持していくためには、睡眠はとても大切です。しかも睡眠の質も大切で、良質な睡眠を取ることをお勧めします。
そこで、睡眠の質を上げる簡単な方法を2つ紹介します。
1つは、アイマスクと耳栓の利用です。
周りの音が気になったり、部屋が明るすぎたら、神経が活発になり、リラックスすることができません。
いわゆる、交感神経という、活動エネルギーに指令を出す神経が活性化してしまいます。
アイマスクと耳栓は、外からの刺激を少なくして、良質の睡眠をとるのにとても強い効果を発揮します。
もう1つは、寝る前に目を休めることです。
私たちは、普段の生活において目を酷使しています。
特に最近では、仕事中にはパソコンであったり、スマホやタブレットであったり、ほぼ起きている間は、その画面を眺めています。
ブルーライトという光りが、そこから発せられていることはよく言われていることですが、その光もまた、交感神経を活性させる要因です。
できるだけ、寝る2時間前には、ブルーライトを避ける環境を作りたいものです。
栄養バランスのいい食事をとる
健康な体を維持するには、睡眠の他にも食事も大切です。
食事といっても、自分が好きなものばかり食べて気持ちよくなるということではありません。
栄養価の高い食事を取ることがとても大切です。
栄養価の高い食事をと聞いて、忙しい毎日なのに、そんな面倒くさいことはできないと、思うかもしれません
しかし、それは考えすぎで、栄養価の高い食事とは、季節ごとの旬の食べ物を選んで食べるということです。
旬の食べ物は、最も栄養価が高い時期に収穫されます。
スーパーに行けば、何が旬の食べ物かわかりますので、季節の野菜や果物を積極的に購入して、食事に取り入れていきましょう。
家の中でやることを減らす
これは主に、結婚している夫婦に言えることですが、夫か妻か、どちらか一方だけが家事などの家の中でやることが多すぎると、自分の中に被害者意識が出てきます。
「どうして自分ばかりが…」と考えてしまうと、次第に相手と心の距離を作ってしまいます。
そういう気持ちになる前に、家の中でやる家事などの作業を分担制にすることをお勧めします。
最近は共働きの世帯も増えています。どちらか一人がやっていた家事を分担していくのは、難しいかもしれませんが、夫婦のモチベーションを維持するためにも、大切なことだと言えます。
やりたい仕事をする
やる気が出ない原因でもお伝えしましたが、人は自分がやっている意味や目的を見失ってしまうと、やる気がなくなってしまします。
もし今の仕事を好きでないのであれば、本当にしたい仕事、好きな事を仕事にするといいです。
いきなり転職するのは、ハードルが高いので、きちんとした準備をした上で仕事を変えましょう。
そうすることで、毎日のやる気も断然変わってくると思いますし、自分の自身の成長スピードも著しく変わると思います。
病院に行ってみる
やる気が出なくて、その解決のために色々なことを試しても、なかなか気分が晴れなかったり、やる気が出ない場合は病院へ行くことをお勧めします。
考えられるのは、うつ病などの病気ですが、自分自身では気づかないというケースもよくあるようです。
うつ病は、早期発見をすると早く完治しますが、「まさか自分がうつ病なんて」と、病院受診することを躊躇して、深刻な状態にまでなっていたら、治りにくくなる可能性もあります。
もしどうしてもやる気が出なくて深刻に悩んでいたら、病院を受診して、専門の人の意見を聞いてみましょう。
心の病は現代病です。
「心の風邪」と言われるくらい、誰にでも起こる可能性があるものだと心得ておきましょう。
やる気スイッチの探し方
やる気スイッチというと、子供のやる気を出させるための言葉に聞こえがちですが、やる気スイッチは大人にもあります。
やる気をテーマにした本や記事を読んでいくと、「職務特性モデル」という言葉を目にします。
これは、私たち人間の性格から、どのようなやる気スイッチがあるのか5つのパターンに分類してモチベーションのポイントを解説しているものです。
今回は、その「職務特性モデル」に沿って、やる気スイッチを探してみましょう。
あなた自身がどの特性に当てはまるかを考えて見ながら読んでいくといいかと思います。
技能多様性
これは、「技能や能力を発揮できたとき」やる気を感じる人のパターンです。
これまで自分が培ってきた経験やスキルを持っている人は、それを使うことで、きっと人の役に立つことができます。
仕事でもなんでも、自分に与えられたタスクを行う際には、自分の経験やスキルが活用できないかどうかを考えてみましょう。
その経験が十分に発揮されていると認識することで、やる気を取り戻すことができます。
タスク完結性
これは、「全体像が見えて把握できるとき」やる気が出るタイプです。
逆に、このタイプの人は、仕事などのタスクの全体像が見えていないと、自分は何のためにしているのか意味を見いだせず、やる気が出ません。
この特性に当てはまる人は、一連の作業を任された場合でも、まずは全体を把握することに専念するといいでしょう。
タスク重要性
これは、「タスクを達成し、成果を得たとき」やる気が出るタイプです。
自分自身が行った仕事などが、まわりに評価されたり、それが他のメンバーや成果に良い影響を及ぼしているとわかったときにやる気が出ます。
タスクをこなすだけで、成果が出ているのかわからなかったり、分かりづらいときには、数字やイメージを使って、成果を具体的にわかりやすくする工夫が必要です。
自律性
これは、「自分に決定権があるとき」やる気が出るタイプです。
他人からの指図を受けるとことをとても嫌うため、組織に属して働いたりすると、やる気が出ない傾向があります。
起業家タイプが多いと言われていますが、そのような特性の人は、自分の采配で取り組めるような環境がないかを模索してみるとやる気が出るでしょう。
フィードバック
これは、「タスクの結果が得られたとき」やる気が出るタイプです。
自分が行った仕事やタスクに対して、良い結果、悪い結果関係なく、その結果がわかった時にやる気を感じます。
この特性を持った人は、先ほどのタスク重要性の人のように、成果を見える化するなどして、きちんとフィードバックを得ることが出来る環境を作ることが大切です。
まとめ
やる気が出ない原因と、その解決方法、最後にやる気スイッチがどこにあるか、タイプ別に解説してみました。
この「やる気」については、いろいろな角度から、解説されている本や記事があります。
最近では、科学的にどのようにしてやる気を出せるかなど、大変興味深い記事もあります。
仕事でも、勉強でも、自分に与えられたタスクを達成するためには、まずやる気がないとこなすことはできません。
最近、やる気が出ないなと感じた時には、再度この記事を読んでいただき、やる気を自分でコントロールしてみてはいかがでしょうか?