ファイナンシャルプランナーとは日本ではあまり重要視されてこなかったお金の教育を受けた人です。
複雑な経済システムのおかげでお金の問題で困っている人が多くなっているようです。そんな人たちの力強い味方がファイナンシャルプランナーです。
ファイナンシャルプランナーは財産を適切に管理し、資産をうまく運用してお金の問題で困らないように、相談に乗りファイナンシャルプランを策定、提案ができる資格です。
また、ファイナンシャルプランナーは、銀行・証券会社など金融業界では無くてはならない存在でもあります。
そして、東日本大震災以降、財産の管理、資産の管理、ライフプランに沿ったファイナンシャルプランニングの必要性に気が付き始めた人々がファイナンシャルプランナーに相談をすることが多くなってきました。
そんなファイナンシャルプランナーになるため、この資格についてを解説します。
FP技能士、AFP、CFP、知らないと恥ずかしい資格の種類、常識です!
ファイナンシャルプランナーにはいくつかの資格が存在し、それぞれに、検定試験、認定試験、認定資格などが定められています。
ファイナンシャルプランナーにはどのような種類の資格があるのでしょうか?
ファイナンシャルプランナーの資格には
◆「ファイナンシャル・プランニング技能士」
◆「AFP(アフィリエイテッド ファイナンシャル プランナー)」
◆「CFP(サーティファイド ファイナンシャル プランナー)」
があります。
まず、
◆「ファイナンシャル・プランニング技能士」
これは、国家資格です。
「ファイナンシャル・プランニング技能士」(FP技能士)は
「一級ファイナンシャル・プランニング技能士」
「二級ファイナンシャル・プランニング技能士」
「三級ファイナンシャル・プランニング技能士」
に分かれています。
検定試験は日本FP(ファイナンシャル・プランナーズ)協会と金融財政事情研究会(きんざい)の2団体によって実施されています。
この資格は、一度合格すると、更新などの必要はなく、生涯、有資格者となることができます。
それに対して、
◆「AFP(アフィリエイテッド ファイナンシャル プランナー)」
◆「CFP(サーティファイド ファイナンシャル プランナー)」
は日本FP協会が実施している民間資格です。
しかしながら、民間資格といえども難易度は「AFP(アフィリエイテッド ファイナンシャル プランナー)」が国家資格・二級ファイナンシャル・プランニング技能士とほぼ同等、「CFP(サーティファイド ファイナンシャル プランナー)」が一級ファイナンシャル・プランニング技能士とほぼ同等と言われています。
「AFP(アフィリエイテッド ファイナンシャル プランナー)」はAFP認定研修を修了し、かつ2級FP技能検定(兼AFP資格審査試験)に合格し、所定の期間内に日本FP協会に登録することでAFP資格が授与されます。
「CFP(サーティファイド ファイナンシャル プランナー)」は、FPSB(Financial Planning Standards Board Ltd.)の登録商標で、日本では日本FP協会がCFPの商標使用を認められています。
CFPは、北米、アジア、ヨーロッパ、オセアニアを中心に世界23ヶ国・地域で導入されている国際的な資格です。
従って、国際的に活躍したい、海外で活躍したいなどと考えている場合には、CFP取得を目指すのが良いでしょう。
また、
「AFP(アフィリエイテッド ファイナンシャル プランナー)」と
「CFP(サーティファイド ファイナンシャル プランナー)」には
資格の有効期限があります。
資格を更新するためには資格の認定後に定められる継続教育期間中(おおよそ2年間)に、AFPは15単位以上、CFPは30単位以上を取得しなければなりません。
ファイナンシャルプランナー資格で就職を有利に
ファイナンシャルプランナー(FP)は、お金の専門家です。
したがって、銀行・保険会社などの金融関係を中心に、信用金庫・信用組合、郵政公社、証券会社、不動産関連、への就職が有利になると考えられます。
その他、一般企業に就職する場合にも総務・経理職には有利と言われています。
また、公認会計士、税理士など法律関係の業務を行っている事務所などへの就職にも役立つでしょう。
しかしながら、求人の際に資格条件として要求されるのは「一級ファイナンシャル・プランニング技能士」。
または、「CFP(サーティファイド ファイナンシャル プランナー)」が殆どになります。
また、資格があるからと言って、それだけで直ぐに就職できるというものではありません。
ファイナンシャルプランナーの資格を持っているだけではなく、資格を生かした仕事で、実務経験を積み、プロフェッショナルとしての仕事が出来るようになることが重要です。
知っていれば怖くない、ファイナンシャルプランナーの受験資格と試験
ファイナンシャルプランナーのうち、二級フィナンシャルプランナー技能検定(2級FP技能検定)には受検資格が必要です。
以下のうち、1つでも該当していれば受検できます。
1. 日本FP協会が認定するAFP認定研修を修了した者
2. 3級FP技能検定、または厚生労働省認定金融渉外技能審査3級の合格者
3. FP業務に関して2年以上の実務経験を有する者
上記条件の1つをクリアしていれば、三級フィナンシャルプランナー技能検定(3級FP技能検定)をとっていなくとも二級フィナンシャルプランナー技能検定(2級FP技能検定)を受験することが出来ます。
AFPは、「2級FP技能検定の合格」と「AFP認定研修の修了」の両方を満たしたうえで、所定の期間内に日本FP協会に登録することで取得できます。
ただし、どの受検資格を使用して2級FP技能士を取得したかによって、AFP取得の流れが少し変わってきます。
1.「認定講座の修了」によって2級FP技能検定を受検し合格した場合、AFPの取得要件を両方満たしたことになります。FP協会へ登録するだけでAFPの資格も取得できます。
2.「3級FP技能士等の資格」
または、「実務経験」を利用して2級FP技能士を取得した場合、AFP取得のためには別途AFP認定研修修了が必要です。
一級ファイナンシャルプランニング技能検定
学科試験
・2級技能検定合格者で、FP業務に関し1年以上の実務経験を有する者(注1)
・FP業務に関し5年以上の実務経験を有する者
・厚生労働省認定金融渉外技能審査2級の合格者で、1年以上の実務経験を有する者(注1)
実技試験
・1級学科試験の合格者(注2)
・「FP養成コース」修了者でFP業務に関し1年以上の実務経験を有する者(注1)(注2)(注3)
・日本FP協会のCFP認定者
・日本FP協会のCFP資格審査試験の合格者(注2)
(注1)「1年以上の実務経験」については、合格・修了の前後を問いません。
(注2)合格日・修了日が実技試験の行われる日の属する年度及びその前年度並びに前々年度に属するものに限られます。
(注3)FP養成コースとは、一般社団法人金融財政事情研究会が実施する「普通職業訓練短期課程金融実務科FP養成コース」を指します。
なお、三級ファイナンシャル・プランニング技能士の検定試験受験資格は「FP業務に従事している者または従事しようとしている者」となっていますので、実質的には受験資格は不要と思って良いでしょう。
資格検定試験、楽々突破、最速で1級FP、CFPになる方法
一般的に資格者として就職などを優位に進めることが出来たり、発言に重きを置かれる資格は、「一級ファイナンシャル・プランニング技能士」(FP技能士)か「CFP(サーティファイド ファイナンシャル プランナー)」になるでしょう。
どちらの資格にも受験資格があり、受験資格をクリアしなければ検定試験を受けることも出来ません。
常識的に考えると「一級ファイナンシャル・プランニング技能士」(FP技能士)を狙うのであればまず、「三級ファイナンシャル・プランニング技能士」(FP技能士)の検定試験に合格して、資格をとって、次は「二級ファイナンシャル・プランニング技能士」(FP技能士)の資格をとって・・・
と言うように段階的に受験していく方法になるかもしれません。
しかし、ここで、「二級ファイナンシャル・プランニング技能士」(FP技能士)の受験資格を見てください。
1. 日本FP協会が認定するAFP認定研修を修了した者
2. 3級FP技能検定、または厚生労働省認定金融渉外技能審査3級の合格者
3. FP業務に関して2年以上の実務経験を有する者
となっていますね。
あなたが、現在FP業務に関して2年以上の実務経験があるのであれば3級を受けることなく、2級FP技能士の資格試験を受けることが出来るのです。
また、「日本FP協会が認定するAFP認定研修を修了した者」というのもあります。
研修を受けて学ぶだけですから、試験に合格しないなどということはありません。そして、FP業務の2年以上の実務経験が無くとも良いわけです。
このどちらかの受験資格で、3級FPの検定試験を受けることなく2級FPの検定試験を受けることが出来るわけです。
それだけではなく、2級FP技能の検定試験受験資格を取得するために「日本FP協会が認定するAFP認定研修」を受けた場合には、所定の期間内に日本FP協会に登録すると「AFP(アフィリエイテッド ファイナンシャル プランナー)」を取得することが出来るのです。
従って、「日本FP協会が認定するAFP認定研修」を受講するとかなり上級試験の受験資格を得る時間が短縮されると思います。
ここで、AFPを取得しておくと何故良いのかというと、実は次に述べるCFPの資格審査試験の受験資格を満たすことが出来るからなのです。
さて、2級FP技能検定に合格してAFPも取得したら、いよいよ
1級FP技能CFPに挑戦ということになります。
「一級ファイナンシャル・プランニング技能士」
受験資格
【学科試験】
・2級技能検定合格者で、FP業務に関し1年以上の実務経験を有する者(注1)
・FP業務に関し5年以上の実務経験を有する者
・厚生労働省認定金融渉外技能審査2級の合格者で、1年以上の実務経験を有する者(注1)
【実技試験】
・1級学科試験の合格者(注2)
・「FP養成コース」修了者でFP業務に関し1年以上の実務経験を有する者(注1)(注2)(注3)
・日本FP協会のCFP認定者
・日本FP協会のCFP資格審査試験の合格者(注2)
(注1)「1年以上の実務経験」については、合格・修了の前後を問いません。
(注2)合格日・修了日が実技試験の行われる日の属する年度及びその前年度並びに前々年度に属するものに限られます。
(注3)FP養成コースとは、一般社団法人金融財政事情研究会が実施する「普通職業訓練短期課程金融実務科FP養成コース」を指します。
CFPの受験資格と試験、認定者となるまで
AFP認定者であればCFP®資格審査試験の受験資格があります。CFP®資格審査試験6課目に合格する必要があります。
6課目は、
・金融資産運用設計
・不動産運用設計
・ライフプランニング・リタイヤメントプランニング
・リスクと保険
・タックスプランニング
・相続・事業承継設計
となります。
6課目一括でも1課目ずつでも受験できます。6課目、すべてに合格するとCFP®エントリー研修の受講があります。講習は1日の集合講習と通信研修になります。1日の集合研修で、講義と相談実務ロールプレイングを行います。通信研修では6ステップおよび倫理・コンプライアンスのテキスト学習と課題の提出を行います。
上記6課目合格前10年と合格後5年の間に下記のような業務を含む通算3年以上実務経験があれば、登録申請を行うことが出来ます。
必要とする経験
・金融機関での顧客対応、
・一般企業などの福利厚生関連業務、
・金融経済教育など
・認定教育機関が実施する「みなし実務研修」の受講・終了
・協会が実施する「プロフェッショナルFP研修」「レジデンシ―コース」などの受講・終了
などを実務系経験として申請できます。
全ての資格、経験を満たしたら必要書類を提出、約定書に署名します。
実務経験、書類等に不備なく手続きが完了すれば、晴れて「CFP®認定者」となります。
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