電気工事施工管理士の仕事内容や他の電気系資格との違い

大手建設会社への転職チャンスを掴めそうなのが「電気工事施工管理士」という国家資格です。

ここでは「電気工事施工管理士」について、分かりやすく解説していきます。

電気工事施工管理士を詳しく

まずは、電気工事施工管理士とは、どんな資格なのかを探っていきましょう。

電気工事施工管理は、施工管理技士国家資格の内の一つです。

施工管理技士とは、建設業法の第27条に基づく国家資格であり、施工技術の向上を図る目的があります。

特長として、施工管理技士は、施工を行う職人さん個人の技術を認定するものではありません。

設計段階から実際の施工に至るまでの、一通りの流れを管理しながら同時に監督もこなすスキルを持った人の事をいいます。

そして、そんな施工管理技士の国家資格の中の一つに、電気工事施工管理士国家資格が含まれています。

更に具体的に説明すると、電気工事施工管理士とは電気工事を管理・監督する上級技術者の資格となり

①電気工事の時の施工計画作成
②電気工事の時の工程管理
③電気工事の時の品質・安全管理

が主な仕事内容となります。

では、施工管理士国家資格はなぜ誕生したのでしょうか?施工管理士をしっかり理解するために誕生した時代背景も学んでいきましょう。

電気工事施工管理士はなぜ出来たのか

昔と違い、現代社会は電気設備が、高度化・大型化している傾向があります。

ですから電気工事においても、高度化・大型化に対応できる適正な施工が行われるを目的として、昭和63年に「電気工事施工管理技術検定」が誕生しました。

電気工事施工管理技術検定に合格すると「電気工事施工管理士」として大臣資格が付与されます。

では次に、ちょっと紛らわしい「電気工事主任技術者」や「電気工事士」などの他の電気関係の資格と何が違うのかをしっかり押さえておきましょう!

「電気工事主任技術者」や「電気工事士」との違い

「電気工事主任技術者」とは、発電所や変電所、ビルや向上などの受電設備や配線など、電気設備の保安監督ができる技術資格を持った人の事をいいます。

「電気工事士」とはビル・工場・商店・一般住宅では工事内容によっては電気設備の安全を守るため、一定の資格を持っている人でなければ電気工事を行ってはならないと法令で定められています。

その一定の資格を持っている人というのが、電気工事士の資格をもっている人の事です。

大きくまとめてみると「電気工事施工管理士」は、国土交通省の国家資格保有者で主に施工管理をしていきます。

実際の電気工事はできません。

「電気工事主任者」は、工事の保安監督をしていきます。実際の電気工事はできません。

「電気工事士」の場合は、管理や監督ではなく、実際に電気工事ができる人のことになります。

ここまで学んできて他の電気関係資格との違いが、大分わかってきたと思います。

では次に、電気工事施工管理士の資格を取ると、どのような未来が待っているのでしょうか?

主な仕事先と仕事内容について話していきます。

どんな会社から必要とされているのか

ここまでで学んできたように、電気工事施工管理士とは、電気工事を管理・監督する上級技術者の資格となり

①電気工事の時の施工計画作成
②電気工事の時の工程管理
③電気工事の時の品質・安全管理

が主な仕事内容となります。

更に仕事内容を具体的に言うと、会社の規模によって異なってくる場合もありますが

・発注者、社内技術者、下請業者との調整管理
・資材管理、工程管理
・関係書類の役所への提出業務

などです。

ですから資格取得者は

・電気工事会社の電気工事監督として
・大手建設会社などの設備管理者として

必要とされます。

合わせて取得しておいた方が良い資格とは

電気工施工管理士は、電気工事会社や大手建設会社から、監督・管理者として重要なポジションに就く事ができますが、実際の電気工事作業ができる資格ではありません。

ですから、実際に電気工事作業ができる「電気工事士」という資格も取得しておくと、管理・監督・作業の一連の電気工事関係の仕事ができます。

よって、「電気工事施工管理士」と「電気工事士」の両方を取得しておくと、転職の際などに有利になりますし

実際の現場においても管理と作業の両方ができ、工事がスムーズに運びやすくなります。

施工図面のCAD作図について

現在、多くの会社で電気施工図面をCADというソフトを使って作図しています。

CADとはComputer-Aidied Designの略で主に、コンピューターで設計図などを作図するためのCADソフトの事を示しています。

そしてCADソフトには色々な種類があって実際に、電気工事施工管理士になって作図する時多くの会社や設計事務所では

・JWCAD(ジェイダブルキャド)
・AUTOCAD(オートキャド)

を利用しているようです。

また最近では「CAPE」というソフトの利用も多くなっているようですが、とても高額なため、小規模の会社では難しいようです。

CAD未経験でも大丈夫か

始めに申し上げておくと電気工事施工管理士の資格試験では、CADで作図する試験はないためCAD未経験者でも会社に入ってから覚えた!という人も多くいるようです。

電気工事施工管理士の資格を取得し会社に入社、転職をしてからいきなり現場で書くことになったとしても

「やらなきゃいけない環境」に身を置くことで最初は大変かもしれませんが、最終的には覚えて書けるようになっているというパターンのようです。

どうしても不安な場合は、CADのスキルを身につけるCADスクールもありますが、自分が勤めたい会社ではどんな種類のCADソフトを使っているのかを予め確認してから、そのソフトを学べるCADスクールに行くとよいでしょう。

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