事業を成功へ導く方針をどう決めるか?SWOT分析の活用法を紹介します

事業を成功へ導く方針をどう決めるか?SWOT分析の活用法を紹介しますビジネス・仕事

マーケティングの勉強をしていると、SWOT分析という言葉に出会うと思います。

しかし、その用語の意味が分からないという方も多いと思います。

この記事では、まずSWOT分析とは何か?を解説します。

そして、その分析をどう実践するかどうか、方法や具体例も併せてご紹介していきます

SWOT分析とは?

SWOT分析について調べたいと、この記事にたどりついた人は、自分たちの会社やビジネスを、どう拡大しようかと、悩んでいる人が多いのではないでしょうか。

一般的に、このSWOT分析は、会社の事業戦略を決めていく目的で使われますが、組織としての目標設定、そして個々人の目標設定の際にも行われています。

やり方としては、まず現状をきちんと把握していきます。

SWOTは、

「強み」のSTRONG、
「弱み」のWEAKNESS、
「機会」のOPPORTUNITY、
「脅威」のTHREATS、

の頭文字をとっているのですが、内部分析として、「強み」と「弱み」という視点で考えていきます。

現状を把握した後、それを踏まえた戦略を考えていきますが、会社を取り巻く外部環境がどう変化するのかを「機会」「脅威」という視点で考えます。

このように、ある視点を持ちながら分析することで、ぶれることなく計画を立てることができます。

では、詳しく解説していきましょう。

Strength

自社の内部分析をするうえで、「強み」は何かを考えていきます。

技術力の高さ、長年の経験による実績、組織力の高さ、チームワークなど、会社が目標達成するために、どういうところに特徴があるのかを考えます。

また、どうしてお客様が自社を選んでくれるのか、どういう点が強みなのかを考えていきます。

Weakness

自社の「弱み」や苦手な部分は何かを分析していきます。

会社の目標達成を妨げる要因は何か、良くない体制、体質は何かを考えます。

また、他社と比べて、劣っていると感じる部分、苦手としている部分は何かを洗い出していきます。

Oppoutunity

自社にとって、今後チャンスとなるような環境変化、タイミングなどの「機会」を考えます。

また、競合他社がどのような動きをしているか、外部環境を分析します。

様々なデータを収集し、小さな事であってもチャンスとなりうる要素を多く出していきます。

Threat

自社の強み、優位性などを脅かす危険性がある環境変化や、競合他社の動きを考えていきます。

自社の努力だけではどうしようもないこともあるかもしれませんが、どのような「脅威」があるかだけでも知っておく必要はあります。

それらを考えていくことで、新しいチャンスを探すこともできます。

SWOT分析のやり方

SWOT分析について、その目的や、どういった視点で考えるのかを理解いただいたかと思います。

次は、実際にどのような流れで活用していくのかを解説していきます。

この手順通りに、進めていけば、誰でも簡単にSWOT分析を行えます。

事前準備をする

まず行うことは、分析を始めるにあたっての事前準備です。

次のことを考えてみましょう。

「分析を行う目的は何か?」
「自社の現状を把握する」
「業界やライバル店の現状を把握する」
「自社がお客様に選ばれる理由を把握する」
「外部環境がどう変化していくか仮説を立てる」

これらをきちんと準備することで、後の流れもスムーズにいきます。

次から細かい分析に入っていきますが、ここでは、駅ビルに入っている本屋さんを例に考えていきたいと思います。

外部環境を分析する

まず、この本屋さんが行うことは、外部環境の分析です。

内部環境は、自社の取り組みで変えることが可能ですが、外部環境は、自社の努力だけでは変えることができない点もあり得るので、まず外部環境を考えていきます。

本屋さんにとってビジネスチャンスとなりえる「機会」は何が挙げられるでしょうか?

例えば、最近の傾向として、

・カフェを併設する本屋が人気
・本屋や文具店を舞台とした小説が注目されている
・同じビルにカフェなどが少ない
・近所に学校が多い
・駅ビルのため立地がいい

などがあります。

次に、外部環境で「脅威」となりえることは何があるか考えていきます。

・近くに100円ショップができた
・ネットで本を買う人が増えている
・ポップを見て本を買う人が増えている
・中古でいいという人が増えている
・本より動画の人気がある
・アプリで本を読む人が増えている

このようなことが挙げられます。

この分析については、些細なことでも構いません。たくさん書き出してみることが大切です。

内部環境を分析する

外部環境の分析が終わったら、次に内部環境である、「強み」と「弱み」の分析をします。

例えば、この本屋さんの強みは、

・本だけでなく、文房具も扱っている
・一般向けの本の種類を幅広く扱うようにしている
・常連客が多い
・お店の中が広い

そして、次に「弱み」を書き出していきます。

・一般向けの本はあるが、学術書などは扱っていない
・特定のジャンルに強みがない
・書籍を紹介するポップを書くのが苦手
・従業員が長続きしない

これら4つの視点で分析が終わったら、これを一つの紙に書き出してみましょう。

クロスSWOT分析

4つの項目を一枚の紙に書き出したら、それらをもとに戦略を立てていきます。

その戦略の立て方として、クロスSWOT分析を行っていきます。

クロスSWOT分析では、これまで収集してきた情報をもとに、それぞれを掛け合わせていきます。

この手順を解説していきます。

強みと機会

機会の情報をもとに、どう自社の強みで取り込むことができるか?

先ほどの本屋さんですと、広いスペースがある強みを生かして、余ったスペースでカフェを併設します。

これにより、収益を生まない立ち読みを、飲食代という収益に変えることができます。

また、カフェだけでなく、キッズスペースなどを準備することで、主婦層の取り込みも可能になります。

弱みと機会

弱みを補って、機会をつかむためになにができるか?

この本屋さんの場合では、立地的に小学校に近いということで、子供の教育に熱心な親が、子供のために訪れることも少なくありません。

そのようなニーズに応えるために、絵本や知育雑誌、幼児教育本などをそろえて、品揃えに特徴を出すと、その本屋の特徴が出ていいでしょう。

弱みと脅威

自社の弱みを理解して、脅威による影響を避けるにはどうすべきか?

ポップを見て買う本を決める人が多い傾向を受け、現在ポップをかける従業員がいなければ、書ける従業員を雇うか、すでにいる従業員にスキルを身に着けさせ、売り上げアップを狙うといいでしょう。

まとめ

SWOT分析にについて、具体的に解説をしてきましたが、いかがでしたでしょうか?

自社にとっての、どういう市場に機会があるのか、事業における課題、見落としていた機会を発見できます。

現状を多面的に把握、発見するために、活用していただけたらと思います。

しかし、このSWOT分析は一回したら終わりでなく、その時の環境に応じて、繰り返し行うことをお勧めします。

時間がたつと、いろいろな環境が変わっていきます。

ここで上げた、内部環境、外部環境は必ず変化します。

会社内の組織でも、分析の結果が同じになることもほとんどないと思います。

分析には時間と労力がかかりますが、明確な目標をもって行うことで、効果的な戦略を練ることができるでしょう。

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